伊坂幸太郎著、死神の精度。

死神の精度

死神の精度

読みました。
良いです。
ブラヴォーです。
この感触が、何とも言えませんね。この世界観、雰囲気が、私は好きです。「人間ってやつは、なぜ自分のこともわからないのだろう」本当に。自分も含めて、何故こんなにも自分のことがままならないのか、不思議でなりません。まあ、そんなどうしようもなく不器用な人間が、また、私は好きなのですが。不完全だからこそ、愛しいのだろうと、思うのですが。完璧で、100%オールOK!な人なんて、この世にいますかね?それこそが神様でしょうか?この答え、私はNO。神様だって不完全で、だからこそ世界は完全には成り得ないのだと。自分が、多神教の日本で生まれた人だから、そう思うのかな?神様にだって、得意分野とそうでないものがあるから、多神教でしょう。水の神様、火の神様、森の神様、風の神様・・・。それ以外のことは、分からない。「死神」と言えば、死の神様ってことでしょう。死に関わりを持つ神様。輪廻転生の世界観で行くと、死は再生と繋がっている「変化の象徴」っぽく見えませんか?だから私は、こういう話に惹かれるのかなぁ。